巫女ブログ 巫女の新人研修〜白巫女デビュー編〜

巫女の新人研修〜白巫女デビュー編〜

これまでお届けしてきた「巫女の新人研修」レポートも、今回でいよいよ最終回。

締めくくりとなる今回は、“白巫女デビュー編”をご紹介します。

杜之宮では、儀式、神前式の御奉仕する巫女を

「白巫女」「赤巫女」と呼んでおり、

白巫女はその中でも最も重要な役割を担う存在です。

前回ご紹介した赤巫女と共に神前式を支えながら、

より深く儀式の進行に携わっていきます。

この春、新人巫女たちが無事に白巫女としてデビューを迎えました。

今回は、そんな白巫女になるために行われた巫女の新人研修の様子をお届けします。

これまでの巫女の新人研修ブログをご覧いただくと、巫女たちの成長の歩みをより

感じていただけると思いますので、ぜひあわせてご覧ください。

巫女ブログ 巫女の新人研修 入門編

巫女ブログ 巫女の新人研修~お札作り編~

巫女ブログ 巫女の新人研修~介添え編~

巫女ブログ 巫女の新人研修 赤巫女デビュー編

①典儀(てんぎ)の練習

白巫女になると、「典儀(てんぎ)」という役割を担当するようになります。

典儀とは、神前式や儀式における司会進行のこと。

神前式では、新郎新婦様やご列席の皆様へ「ご起立ください」

「ご低頭ください」「ご着席ください」

といったお声掛けを行う場面があります。

そのタイミングを見極めながら、儀式を滞りなく進めていく大切な役目です。

声を掛けるだけでなく、神主の動きや式全体の流れを理解していなければならないため、

巫女の新人研修でも特に重要な研修のひとつとなっています。

先輩巫女が神主役となり、実際の動きを再現しながら、新人巫女たちは一つひとつ丁寧に学んでいきます。

②巫女舞の練習

白巫女と赤巫女は対になって儀式を進めていきます。

白巫女になると立ち位置が赤巫女とは反対になるため、巫女舞の動きや位置取りも変わってきます。

巫女舞が始まる前には、白巫女が赤巫女へ神楽鈴や採り物(神事で使用する神具)を手渡します。

神聖な神具だからこそ、丁寧さと素早さの両方が求められます。

立ち位置が変わるだけでも感覚が大きく異なるため、何度も動きを確認しながら練習を重ねます。

こうした細かな所作を積み重ねていくことも、巫女の新人研修の大切な学びのひとつです。

③三献の儀

三献の儀は、新郎新婦様が夫婦の契りを結ぶ大切な儀式。

白巫女は、お二人の盃へ御神酒を注ぐ役割を担います。

赤巫女が使用するのは「加え銚子(くわえちょうし)」という小ぶりな酒器ですが、白巫女が扱うのは「長柄銚子(ながえちょうし)」という持ち手の長い酒器です。

御神酒を注ぐ際には、二度ゆっくりと揺らして三度目に、御神酒を注ぎます。

ただ注ぐだけではなく、美しい所作で見せることが求められるため、繰り返し練習を行います。

長柄銚子は見た目以上に重さがあるため、姿勢や手元の角度にも気を配りながら研修を進めていきます。

④玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串奉奠とは、玉串に新郎新婦様が祈念を込めて神様へお供えする大切な儀式です。

神前式だけでなく、普段の神社でのご祈祷やお宮参り、七五三などでも行われるため、

ご覧になったことがある方も多いのではないでしょうか。

玉串とは、榊に紙垂(しで)や麻を結びつけたもの。

榊は、神様が宿る神聖な木として古くから大切にされています。

白巫女は、その玉串を新郎新婦様へお渡しする役割を担います。

榊の向きや持ち方、受け渡しの角度など、細かな作法が多く、こちらも「巫女の新人研修」で丁寧に学んでいきます。

所作ひとつで儀式全体の印象が変わるため、真剣な表情で練習に取り組んでいました。

⑤親族固めの盃

親族固めの盃では、新郎家・新婦家それぞれのご親族へ、長柄銚子を使って御神酒を注いでいきます。

ここでも、赤巫女とは異なる立ち位置で動くことになるため、進む方向や順番を間違えないよう確認しながら練習を重ねました。

一つひとつの動きに意味があるからこそ、正しい作法を身につけることが大切になります。

以上が、白巫女になるための研修内容です。

白巫女は典儀を担当することもあり、赤巫女以上に儀式全体の進行に関わる場面が増えていきます。

その分責任も大きくなりますが、やりがいや学びもさらに深まっていきます。

介添えとしてスタートした新人巫女たちは、約半年をかけて白巫女へと成長しました。

巫女の新人研修を通して経験を積み重ね、表情や立ち居振る舞いにも大きな変化が見られるようになりました。

これからは、自分たちが後輩を支える立場になります。

先輩たちから受け継いだ想いを大切にしながら、さらに成長していってくれることでしょう。

半年近くにわたってお届けしてきた「巫女の新人研修」ブログ、いかがでしたでしょうか。

これからも杜之宮の巫女たちのお仕事や、神前式にまつわるお話をお届けしてまいりますので、ぜひ引き続きご覧いただけましたら幸いです。