知行合一(ちこうごういつ)

知行合一(ちこうごういつ)と言うのは、
有言実行みたいなものと違う?と言う話が
良くあります。
知行合一と有言実行は、似ているようで違います。
有言で実行は、言ったこと、宣言したことを
行動に移すが、「有言実行」です。
知行合一は、知は、良知(りょうち)の知で心
を表し、行うのも、心を込めて行動する。
知も行も「心」があってのもので、心から考え思い
それを同時に行動に移している、心を込めて行動を
しているのが、『知行合一』になります。
神主として、祝詞奏上する場合が、この状態に
なります。
ご神前において、神に向ひまつる心がすべてを先行し
祝詞を奏上します。
明治天皇の御製に
「目に見えぬ 神のこころに 通ふこそ
人の心のまことなりける」
この御製を心の灯火として祭式に臨みたい。
別の教えには、『心に注連(しめ)を引く』と言う
言葉に、「身を清め、心を清めて、内清浄・外清浄
と不浄の世界を結界する。」
「正直をもって清浄となし、一心不乱をもって清浄となす」
祝詞奏上の上での知行合一は、祝詞の言葉に魂が
だどり、言霊として、力が発揮されるように思います。
明日からもしっかりと祝詞を奏上してまいります。