心のまこと
まことと言う言葉は、難しい。
誠、真、信、全て「まこと」です。
明治天皇御製
めにみえぬ神のこころにかよふこそ
人の心のまことなりけれ
素晴らしい御製に感動します。
小さい頃、母に連れられ奈良の三輪さんや大阪の住吉大社さん
によく参拝に行きました。その参道で良く、話を聞きました。
「神さんにも喜怒哀楽は、人間のようにあるんやで」
「お喜びになる時も、怒られる時もあるんやで」
ふーんと思って聞いていました。でもこの神様の喜怒哀楽と言うのは
実際に神棚や社頭のご神前において、祈願をしたり、奉仕している中
感じることあります。
この感じるというのは、
人間として、嬉しい時や感動した時に
胸が熱くなる。と言うのは、誰しも体験したことがあると思います
が、それに似ているように思います。
この自分の身体でありながら、どこからこの熱くなるんだろう
身体のこの辺りが、と胸を摩るが、教科書の身体の説明ならば
臓器の肺?心臓? いや違う、この辺りが熱くなる。
この辺りは、おそらく「こころ」何だろうと思う。
「心」って、
頭で考える感情から、頭の中に「心」があるのかと
考えることもありますが、やはり、胸の中にある。
まこと、今回、まことと題名にした、この「まこと」
誠(まこと)は、まごころとも「真実の心」とも意味していて、
考える熟語には、「誠意」や「誠実」や「至誠」とある。
真(まこと)は、「ほんとうの」を意味する。「真実」「真理」
や、自然のまま。まったくそのままの。「真性」「純真」
信(まこと)は、うそのないこと。を意味する。「信じる」
人が、
めにみえない神のこころを感じ、こころにかようには、
やはり、人の中にありながらも目に見えないそのこころで
感じるのだと思う。それが、「まこと」。
自分の心のまことを見つめ、神のこころを感じ、かよえるように
なりたい。