冬至占 令和五年二月三日より

冬至占

先日の12月22日.朝から自宅神棚のおつとめ  
後、そのまま心を鎮めて御神前にて、筮竹を
用いて年一回の冬至占を行うのが

ここ何年かの私の楽しみになっています。

年に一度冬至占で、

「来年は、どの様な年になりますか」と問う。

冬至占をする様になったきっかけは、
私がお世話になった先生に、御神前に三種の
祓詞があるからそれを毎日唱えなさいといわれ、その祓詞とは、

『とほかみえみため』
と言った後、干支それぞれと、八卦の
言葉を唱えるのです。

○ とほかみえみため
甲乙丙丁戊己庚辛壬癸
きのえきのとひのえひのとつちのえつちのと

かのえかのとみずのえみずのと
祓給え、清め給え


○ とほかみえみため
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥
ねうしとらうたつみうまひつじ

さるとりいぬい
祓給え、清め給え


○ とほかみえみため
乾兌離震巽坎艮坤
けんだりしんそんかんごんこん
祓給え、清め給え

11年前に、この祓詞を教えて頂き、
最後のとうかみえみため
乾兌離震巽坎艮坤
けんだりしんそんかんごんこん

が、何かを調べて行くと、易経に出会い。

易経の先生にもご縁を頂き10年が経ちました。

八卦と八卦の組合せで、64種類の物語があり、

その物語の中にも、更に6つの場面があります。

10年間毎年一回占い、その結果を振り返ると、

確かにそうだよなぁと感じて、いままで来ました、

そして今わかったことは、

『大は、宇宙においても、人間社会においても、

小は、一個人においても、物事が残らず 完成することは、

永久にないのである。』と言う事。

あとからあとから、続々と完成されないことが 出て来る。

永久に完成ということのないのが、宇宙の情態であり、

人間社会の情態である。つまり皆動き、考え気持ちも動き、

時間が経つとまた変化し、成長と共に変わる。


まるで、『方丈記』の文章そのものです。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、

久しくとどまりたるためしなし。

世の中にある人とすみかと、またかくのごとし、、、、

完成した‼️と思った瞬間に次の試練が、

やって来て、また努力して乗り越える。

昔、考えた、あの感じ。

砂浜に、立派な砂のお城が完成した〜

嬉しい😆😆と思い、完成を祝い、

写真に撮って、喜んでいたら、

大きな波がやって来て、ザブ〜っと

城を崩して去っていく感じ。

でも、少しづつ、砂浜の地盤は、高くなり、

固くなり、次の城を築く時は、前より

少し強く、美しく、そして早く築く事が、

出来る。

そんな、繰り返しの人生。

今年令和5年の2月3日から始まる新しい年は、

火水未済の六爻

「辛苦困難な時、上下皆共同一致して、

 難局にあたり、中庸の徳を持って事を

 処理する。柔順にして、時勢に順い、

 控え目に事を処理する。

 『柔得中』『敬慎』

 柔順にして賢明な補佐役の言葉に従い

 環境に順応する。 酒を飲むに誠有り、

 節を知り、大切にして、慎むこと。」

 と出ました。だから、今年は、 新しい大きな挑戦よりも、

今迄 積み上げたものをしっかりと見る。

驕る事無く、謙虚に、節目を正して 一年を過ごしたい。と思います。

年末に、京都の伏見稲荷で頂いた半吉のおみくじ、

『むつまじく くらすいもせの

 なかだちを

 むすびたまわる ことのうれしき』

この歌は、神前式を斎主として

お手伝いする私に取り、とても嬉しい歌でした。

『いもせ=妹背』っ表現、美しいです。

今年も一年、健康でしっかりと神明奉仕に務めて参ります。